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Archives for 7月, 2011

秋田の桜皮細工

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地元秋田の伝統工芸に桜皮細工があります。
当店では、約10年位前までは、
比較的お手軽な「お土産品」として
桜皮細工の下駄がありました。
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時が経ち、桜皮細工もいろんな方向があり、
安価な小物や細工や素材にこだわった
高価なものの両極になったような気がします。
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問屋の衰退、製造者の高齢化、流通の自由化、
いろんな事が重なり合い、現在になっています。
それじゃ、当店で扱う下駄をどうするのか・・・、
いろいろと模索しておりましたが、
約2年ほど前に、その結論は出ました。

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上の写真は、カタチが三味線に似ている事から
通称「三味」。
その「三味」型に、桜皮を施しております。
桜皮の細工は、角館の富岡商店さんに
お願いしております。
角にあたる部分の仕上げ、側の細工、
桜皮の柄の見せ方・・・。
どれをとっても職人技です。
花緒はビロード素材の「かえる色」。

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続いては、彼氏さんへのプレゼント。
極細の花緒はスウェード素材です。
細い花緒は痛くなるのでは・・・との
お問い合わせが多いのですが、
ぴったりと足に合えば、そんな事はありません。

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いずれの下駄を履かれる方は、
秋田県の方ではありません。
でも、秋田にご縁があったからこその
お買物でした。

追悼 レイ ハラカミ

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誰か、近くの人が聞いているから、聞く とか
どこかで流れていて、いいなぁ・・・と思って 聞く。
そんなパターンでは、出会わない曲。
それじゃ、どうやってレイ ハラカミの曲を知ったか・・・。
それは、好きな音楽家のつながり・・・つながり・・・。
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30年前に知った、細野さんと矢野さんつながりです。
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とにかく、心地よい。角がない。流れている。
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8月には、いろんなフェスに参加予定だったそう。
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心よりご冥福をお祈りするとともに、
しばらくの間、音楽を流させていただきます。
フェスの代わりに・・・。

夏の装いに・・・。

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お得意さんのはきものです。
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当店で、オリジナルの雪駄、バッグ
小物類まで、とても気に入ってくださり
ごひいきいただいているお客様です。
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ふだんの装いもおしゃれな方で、
PASSOさんでも、洋服を購入されます。
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今回は夏のお着物に、気軽に合わせたいと
白木の右近にされました。
花緒は真ん中部分を別布でパッチワーク
したものです。
既製品ですが、店主がカチッと気に入ったもので
そんな花緒をお選びいただき、
そして白木とも相性のいい仕上がりです。
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白木の台、花緒あわせて仕上がり価格で
約1万円くらいなのですが、
当店で一番おすすめの価格帯です。
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お着物や浴衣もそうですが、はきものも
長いおつきあいをする品物です。
ご自身のお好みで選んで、ていねいに着る。
基本的な事ですよね。
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うれしい限りです。

BLASS+GLASS 二人展

猛暑が続いております秋田です・・・。
そんな定休日の昨日、盛岡へお出かけ。
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raumさんで行われている
金工の西川美穂さんとガラスの大迫友紀さんの
二人展をゆっくりと拝見してきました。
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Holzさんは何度かおじゃました事がありますが
raumさんは、今回がはじめて・・・。
ガラスの大迫さんからいただいた
DMの地図を頼りに、盛岡市内へ・・・。
秋田方面から行くと、どちらかというと手前に
raumさんがあるので、すぐにわかりました。
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金工作家の西川さんの作品は、
都内のギャラリーさんで以前拝見しておりましたが
やはりその繊細さと独特のカタチは顕在で、
個人的にもすごく好きでした。
大きく区別すると、アクセサリーとカトラリー。
真逆の雰囲気が、とても魅力でした。
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当店でもお取り引きのあるガラスの大迫さんは
バリエーション豊かで、今まで拝見した事のない
ものもあって、すごく良かったです。
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そして、はじめてのraumさん。
一度、通り過ぎてしまいましたが、
想像していた照明や什器がちらりと見えたので
すぐにわかりました。
アクセサリー類の陳列の仕方、ガラスものの置く位置、
壁面の使い方、備品のセンスの良さ・・・などなど、
本当に勉強になりました。
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時間の関係でドタバタで帰ってきましたが、
今度はゆっくりとお出かけしてみたいと思います。
こちらの二人展は24日〈日〉まで開催しておりますので
お時間のある方はぜひぜひお出かけください。

 

BRASS+GLASS 二人展

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「いつも使うモノ」を新調すると
それを使うちょっとした時間でさえ、
とても大切な時間だと気付かされる。
「いつもの暮らし」に「ちょっと」の甘みが加わり、
その甘みが暮らしの楽しさを増してくれる。
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金工 西川美穂さんと、
当店でもお取り引きのあります
ガラスの大迫友紀さんの二人展です。

場所 raum mono&kissa 
     盛岡市大館町19-6
日時 7月15日〈金〉~7月24日〈日〉
    午前11時01分~午後7時

おとなりの岩手県での二人展です。
raumさんの場所は、秋田方面から
国道46号線を角館→田沢湖→仙岩峠を越えて
雫石も越えます。
盛岡市内に入り、右手にぴょんぴょん舎がある
交差点を左に入ります。
右手にローソン、そして東北銀行を越えると
右手にあります。
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日常に少しのぜいたくを施した大迫さんの
ガラスはもちろんですが、
金工の西川美穂さんの作品も、すごく気になります。
期間中は、お二人の器やカトラリーを
実際にお使いいただける特別メニューを
喫茶コーナーでご用意するそうです。
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ちょっと足を延ばせば、そんなに遠くない岩手。
ぜひお出かけください。

ビルケンシュトック と ぞうり

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ドイツのビルケンシュトックと日本のぞうり。
先日の女子ワールドカップでの
サッカーの対戦ではありません・・・。
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いずれも、芯にコルクを使用しております。
コルクは、人間の体重を支えている部分、
つまり足元に、ちょうどいい具合の弾力を
与えてくれます。
ソール部分、底の素材が牛革であれ、
合皮であれ、中にコルクが芯として
入っていると歩きやすく、疲れにくいです。
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ビルケンシュトックもペタンとしたスタイルですが
適度な高さと幅広い足型の構造が魅力です。
ぞうりも、最近は「小判型」と言って、
足型までとはいきませんが、幅広で
ゆったりとした履き心地を実感できます。
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遠い異国との共通点ですが、
理屈はいっしょだと思います。

梅雨明け 夏ぞうり

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東北も、いよいよ梅雨明けしました。
ここ数日は、もう、うだるような暑さです。
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写真は夏ぞうりの定番、馬来草です。
お客様は秋田市の方・・・。
花緒のお見立ての素敵な方で、
店主も納得のおぞうりに仕上がりました。
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大胆な市松模様ですが、よ~く見ると
鹿の子模様をあしらっております。
白の足袋とも相性がいいと思います。
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夏のおぞうりと言うと、「夏だけなの・・・?」と
お聞きになられる方が多いのですが、
5月から9月いっぱいは対応できます。
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浴衣にお太鼓の帯、夏ぞうり・・・。
きちんとした夏の装いでお出かけするのも
いいかも知れません。

金工作家 坂本喜子氏の工房

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梅雨明けもしていないのに、うだるような暑さですが
秋田県を代表すると言っても過言ではない、
金工作家の坂本喜子さんの工房が出来上がりました。
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昨日の9日〈土〉と今日の10日〈日〉は内覧会です。
まあ、旦那さんが大工さんなので、想像はしてましたが、
工房は、使い勝手、コンパクト、外の景色・・・など、
創り手の人ならではの配置レイアウトでした。
素人の私でも、「なんか集中できそう・・・」と感じる
坂本夫婦それぞれの思いがつまった雰囲気でした。
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坂本さんは今年4月に開催されたD&DEPARTMENT
主催のNIPPON VISION 4 展示会に
アクセサリー部門での秋田代表となりました。
新宿の伊勢丹での展示販売にも参加され、その報告会が
昨夜行われ、それにも参加しました。
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開始時間より約1時間程遅れてしまいましたが、
まだ始まっておらず、とりあえずホッとしました。
NIPPON VISIONは47都道府県それぞれから
ピックアップされた工芸品やメーカー生産品などを
ナガオカケンメイ氏の独自の目線で集められたものです。
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報告会は、坂本さんが1県1県、モニターを見ながら
ていねいな説明でした。
個性あり、インパクトありの作品は、やはり本では
伝わらないものだと、節に感じました。
報告会に参加された面々も、デザイナーや
ギャラリーオーナー、そしてモノ創りされる方が多く
きめ細かいツッコミやシュールな意見など、
とても臨場感ある報告会に・・・。
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途中休憩をはさみ、終わったのが夜11時ころ。
まだまだ談義が足りない感はありましたが、
おひらきになりました。
次回の要望として、「全国ベースで見た場合の
秋田の創り手は、どうあったらいいか・・・?」を
談義したいと、個人的には感じます。
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でも、ネコのトウコにやられっぱなし・・・。
本気で惚れてしまいました。

花火通り商店街 七夕花火

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今年で8回目の行事。
あえて、催事やイベントという言い方ではなく
「行事」と言います。
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志を共有する人通しだったり、
同じようなモチベーション・感覚の人たちなどで
実施する催事やイベントは、そんな事は
ないと思いますが、
商店街の行事や行政または商工会議所などが
絡む催しものであれば、少なからずとも
利害関係やエゴ、あいさつだけするお偉いさん、
非難ゴーゴー言う団塊世代などなど、
志 以外に苦労するものがあります。
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まあ、当店のある商店街のまわりでも、
そのような環境が多々存在します。
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しかし、この七夕花火は違います。
・企画内容を商店街で考える
・ご協賛いただく企業や店舗に自ら動く
・七夕かざり用の笹竹をトラックで切りに行く
・その笹竹を市内の幼稚園・保育園へ届ける
・告知用のチラシをつくる
・かざりつけされた笹竹を回収する
・会場となる丸子橋に七夕かざりを設置する
・当日の運営で関係各位にお手伝いを頼む
・川沿いにキャンドルを設置する
・花火のタイムテーブルやシナリオを考える
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などなど、すべて商店街の手作り行事なのです。



 

商店主がくたくたになり、どろどろになり
なんの利害関係もなく、進行します。
それは、大曲に在住するこどもたちに向けて、
「花火が上がる大曲に生まれたこと」を
言葉で言うのではなく、見て、感じてもらう行事です。
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昨日7月2日に開催されました。
約4000人の観覧客が訪れ、雨にもならず、
無事に終わりました。
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また来年です。