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Archives for はきもののこと

店主が好きな ぞうり

新しい事をやったり、洋の文化を取り入れたり
いろいろと和装にプラスしてきましたが、最近
このぞうりの花緒を取り付けている時に、ふと、
「あ~、この組合せ好きだなぁ」と。
スタンダードな白パールのツヤ消しのぞうりに
名物裂の帯地の花緒。
名物裂の花緒は今までも、たくさんぞうりにして
きましたが、柄の出方でひとつひとつ違います。
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モダンなもの、工芸的なもの。それらも好きですが
心からホッとする、元々加藤で取り扱うようなもの、
そんな気持ちになった、ぞうりでした。

 

 

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突然の贈り物。

ごひいきいただいている奥さまの来店。
いつも、勢いもってあれやこれや選んでいただき、
「はい、まとめていくら?」という男気のある方。
今回もその勢いでしたが、ひとつ贈り物をとの話。
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いろいろと迷った挙句、夏ぞうりを贈ることに。
たぶん予測していないだろうとの事。
そんな感じでこの夏ぞうりをプレゼントされたら、
びっくりするでしょうね。
もちろん、調整が必要の時は当店で無料でとの
コメントを添えました。

 

 

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ベーシック オン ベーシック。

「本当に普通にシンプルなおぞうり」とご希望され、
ぞうりの台も、ツヤ消しで落ち着きのあるものに。
そして花緒もベーシックな名物裂に。
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出来上がりの既製品で売ってそうで売ってない。
そんな、おぞうりをご要望されて、なんとなく同感。
基本中の基本なんですが、案外なかったりしますね。
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この台は当店ではめずらしく、京都で創られたもの。
東京のものよりも丸みがあり、前後の高低差がなく、
とても履きやすい特徴があります。
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結婚式やいろんな晴れの日が続くとの、お客様。
どんどん活躍してくれそうなはきものになりました。

 

 

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色気のある夏ぞうりです。

夏のおぞうりというと、水辺に生える草木などから
創られる、天然の素材モノが多いのですが、
今回ご紹介するのは、天(足がのる部分)が絽、
絽は主に織り方の総称で、絹糸の使い方や
織り方によって数多くの種類があります。
夏のお召し物として、高価なもののひとつです。
その絽を段柄にしております。
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花緒は名物裂。涼しげな水色とねずみ色の中間、
金襴が一部に施してあります。
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浴衣ではなく、夏きものに合わせたいとのお客様。
ステキなはきものが出来上がりました。

 

 

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季節がわからなくなる季節。

ぞうりや雪駄などのはきものはその季節の直前に
仕入れとなるため、夏モノは5月~6月に
見極めることになります。
変わって、雑貨など小物については、アパレルと
同じように、春夏と秋冬というコレクション方式を
とっているところもあり、ちょうど今頃は冬モノの
発注となります。
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そんな極端な「夏」と「冬」をほぼ同時に想像する。
10年以上同じような事をやってますが、
なかなか慣れません。むずかしいものです。
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さて、そんな事で、夏モノのぞうりが入荷しました。
近いうち、ちょっとお得なセールみたいなものを
考えております。 ぜひぜひ。

 

 

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常連さんのおぞうり

やはり人気の白パールのおぞうりです。
いつもごひいきいただく常連さんの誂えです。
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花緒は別注、オリジナルで着物の残り布を使用。
ただし、おぞうりの台まで使用してしまうと、
ちょっとバランスがよくない点と品が少し落ちる。
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実は、この「品」というものを、お客さんと一緒に
整えていくやりとりが、常連さんならではの
良さというか、できる訳なんですよ。
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初夏にふさわしい、潔いおぞうりになりました。

 

 

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「大曲町」という地名

おかあさんがお持ちだった、ステキな下駄。
よ~く見ると、下駄の裏側真ん中部分のシールには
秋田県大曲町と書いています。
調べてみると、大曲村~大曲町~大曲市~大仙市と。
大曲町から大曲市に変わったのが昭和29年との事。
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お持ちのお客さんからお話を聞くと、この下駄は
60年以上前のものだそう。
歯の部分にゴムをつけて、庭履きにされるそうです。
いつまでも、履いてほしいですね。

 

 

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春のぞうり

秋田は桜も終わりになりつつ、肌寒い日があったり、
ちょっと暑いと思われる日があったりと、落ち着きのない
日々が続いております。
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何度か、当店でぞうりをあつらえていただいてるお客様。
秋田市で行われる「千秋茶会」には履いていかないけど、
「春らしく、凛としたおぞうり」というリクエスト。
ぞうりの台は白パールと一致しまして、次は花緒に・・・・・。
名物裂の段柄ですが、あまり彩りのないシンプルな柄の
花緒をセレクトしてみて、意見が一致しました。
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ポイントは歳相応よりも、ちょっとだけ若めにする事。
のようです。

 

 

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春の訪れと雪もよう。

4月に入り、消費税が8%に増税となり、まわりはバタバタ
してるようですが、当店は静かに営業しております。
3月中旬にやってしまった、ギックリ腰も少しずつ回復し、
ようやく、花緒を取り付ける事ができるようになりました。
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写真の下駄は、お嫁さんに行かれるお孫さんへの贈り物。
お孫さんがいらっしゃる年代の方に多いのは、「若い人なら
赤いほうがいい」という、ご意見です。
店主は、そのご意見には、あまり賛同できないのですが、
そこは、いろいろと会話をして、あまり派手にならないようにと。
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色のトーンが同じ感じなので、なんとなくしっくりときました。
糸春塗りの芳町下駄(歯がふたつついているタイプ)の
たて縞とピンク地に白の水玉柄が、あたたかみある一足に
仕上がりました。
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秋田も春になり、最近は花粉が飛んでいますね。
ポカポカ陽気になりつつ、油断をしていると、雪がちらつく
そんな日もあったりします。
体調管理にご注意を・・・。

 

 

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黒っぽくて艶っぽいおぞうり。

お花の小さいコサージュみたいなものがついた黒い花緒に
チャコールグレーのおぞうりの台。
同系の色合いで組み合せたおぞうりで、全体が暗くなるかと
思っていましたが、仕上げてみると、なんとも艶っぽい感じに。
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前ツボ部分とお花の一部分の赤が効いているのでしょう。
春らしい色合いではありませんが、なんとなく「新しい出発」
みたいな一足になりました。

 

 

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