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Archives for 4月, 2012

山 と 森 の ものがたり

   ・・・
平地を見る限り、まあ ようやく雪を見る事が
なくなりました秋田の大曲です。
この冬のあいだ、本当に近い距離間の人たちで
あーだこーだ言って、考えてきたブランドが
ようやく出来上がります。

DSC01123

「山と森のもりがたり」。
新しい花火関連商品です。新しいとは言うものの、
今までのアイテムと、ちょっと考え方が違います。
それは・・・、
①従来の花火柄をあしらっていない
②楽しく、おもしろい感覚のもの
③考えたり、創ったりする人たちが、できるだけ
  地元秋田の人であること
④単発的なものではなく、実験的でもいいので
  長くつづけること
⑤「売る売る」という風潮から、ちょっと離れること
⑥他のお店で他のアイテムを展開できること
⑦花火の時期〈夏〉だけでなく、  年間を通して
  楽しめるもの
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そんなコンセプトです。
そんな事言ってて、売れるのかい・・・?という
お声が飛んできそうですが、
まあ ちょっとした現実逃避です。
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「大曲の花火」という、最大のイベントに対して、
主役を人やモノではなく、動物や草花にした
考え方です。
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①から⑦までの事柄は、ここ8~9年もの間、
花火関連商品を創っては、販売した事からの
反省や課題が含まれます。
店主個人的には、まったく新しい感覚です。
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店頭に陳列されるのは5月25日の予定です。


右肩さがり

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先週は長野県と新潟県、そして今週は東京・・・と
かさなる時はかさなってしまいます。
和装の下駄や雪駄の仕入れに出かけました。
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昨年の大震災以降に、そのタイミングで問屋さん、
小売り店が右肩さがりに辞めているとの事。
問屋さんは、やはり創る職人さんの高齢化、
小売り店の減少などが原因であるという事・・・。
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むかしながらの「はきもの屋さん」は、本当に少なく
これは秋田県だけでなく、都心もそうらしい。
雑貨屋さんやお土産屋さん、お祭り用品の一部と
「一部化」されているのが現状です。
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「だから、加藤さんみたいなのは、貴重だよっ・・・」
って言われても、苦笑いするだけ・・・。

写真5

東京、特に浅草は おとなりの墨田区に表れた
スカイツリーのおかげで観光客が戻ってました。
浅草から観るスカイツリーはロケーションがよく、
見ごたえも十分です。
「墨田区行ったって何もねぇから、結局浅草に
来るんだよっ・・・」と、下町らしい口調でお話し・・・。
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着物ばなれが進み、呉服屋さんやはきもの屋さん
小物屋さんが少なくなり、問屋さんも少なくなる。
この分野の流通すべてが、バランスよく細くなる。
まあ、悲しい事なのですが、これが現実です。

これからなのか、ここで留まるのか・・・。

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10日〈火〉の夜9時に出発して、翌日11日〈水〉の
朝4時には長野県に居ました。
当店のあります大曲駅前 花火通り商店街の視察。
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観光地であれば、そこの特徴を活かした街づくりが
可能であり、それらはたくさん参考になる場所が
あるし、やり方も見えてくると思います。
花火通り商店街は年に一度は「大曲の花火」として
観光化するのだけど、残りの364日は違うのです。
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それじゃ、どうすんの・・・?という模索を先代から
ずぅ~っとされてきたと思います。
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長野県佐久市の岩村田商店街は、方々を観光地に
囲まれながら、商店街としての方向性を明確に
そして実践されて、成功している事例です。
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視察を終えての感想・・・は、ここで記載すると
とんでもなく長くなってしまうので割愛しますが、
タイトルの通り、「これから」だと感じます。

写真2

上の写真は長野市善光寺前の門前町に
平成17年にオープンした「ぱてぃお大門」。
コンセプトが「小さな旅気分を味わえるまち」と
とても明確です。
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観光地ではない長野県佐久市岩村田、
そして観光地の長野市善光寺前、小布施、
観光化を目指している新潟県村上市と
それぞれが対象的な場所を視察できた事は
今のタイミングでベストだったと感じます。
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個々のお店としても、
秋田県としても、どれと比較しても
まだまだ同じ土俵には立てません。
できる事をひとつひとつ、「これから」です。

臨時休業と、ちょっと長い話

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今週水曜日の11日は定休日でお休みです。
そして翌日の12日〈木〉もお休みになります。
2日連続でお休みとなります。
どうぞ宜しくご対応をお願いします。
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明日〈10日〉の夜から、長野県に向かいます。
当店のあります花火通り商店街として、
長野県へ視察におじゃまします。
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花火通り商店街・・・と言うか、大曲駅前周辺は
個人的見解として、そんなに寂れている訳では
ないと思っています。
世間一般で言う「シャッター通り」とか、過疎とか、
当てはまらないと・・・。
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おいしいパン屋さん〈PANYA-KATO〉もあるし、
他に類をみない洋服屋さん〈PASSO〉もある。
洒落たバー〈RUSHBAR〉もあるし、
ブランド化したいと言ってる美容室〈OBJET〉や
こだわりの日用雑貨・うつわ・家具〈miNca〉もある。
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むかしながらの店舗を改装して茶房を営んでいる
茶房バティックもあるし、多種多様のブランドを
ていねいに取り扱っている 黒澤時計店、
老舗ながら、常に新しい事にチャレンジしている
菓子司つじや もあります。
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長野県に視察に行く、第1の目的は佐久市です。
佐久市は空き店舗の活用、福祉と商店街のあり方、
観光の探り方や人材のつながり方などを
教わりに行きます。
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当店のある大曲は、大仙市となっていますが、
県庁所在地ではないので、富山市や青森市などを
参考にしても意味がありません。
気候条件や市の立地場所、まわりの環境事情など
似ている部分がある佐久市なのです。
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今年にはいって、佐久市の岩村田商店街の
理事長をされる阿部さまの講演会がありました。
まあパワフルな方で、その後の呑み会も盛り上がり、
直感で、「これは今度われわれが行くしかないなっ」と
思いました。
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端的に空き店舗をうめればいい、
街に人が集まればいい、
きれいなお店が増えればいい・・・などではありません。
ここで答えは出ませんが、地域の人たちと
どのように関わって、どう暮らしていくか・・・。
そのカタチを明確に表していくのが商店街だと思います。
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どこかの団体さんみたいに温泉につかって・・・など
今回の視察にはありません。
1500kmの怒涛の移動となります。
たいへんですが、身になるものが多い視察になるでしょう。

小澤基晴さんのうつわ

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最近は、うつわ入荷のラッシュ・・・。
今回は岐阜県土岐市で作陶されている
小澤基晴さんのうつわが入荷しました。

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小澤さん独特のキイロの釉薬ですが、
ベースになる土を赤いものにするか
白いものにするかで、表情が違うらしい。
以前、小澤さんとお話ししている時に、
赤い土を使用すると、どこか和風になると
お話しされていたので、当店のパターンは
すべて赤い土にキイロの釉薬で
お願いしています。
   ・・・
けっこうたくさん入荷しました。
先日こちらのブログで紹介しました
鈴木史子さんと同様に、小澤さんも
土の空気感というか、型モノではない
雰囲気が出ていて、好みです。
   ・・・
型モノ・・・と言えば、地元秋田に
型モノをメインに作陶される作家さんが
おります。アトリエ七緒さんです。
すべて「鋳込み」と呼ばれる技法で
創られます。
昨年のカワノホトリにもご参加いただき
個人的にも湯呑を購入しました。
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カタチが好きで購入したのですが、
使って、使って、使って・・・。
なんとも、私の手になじむその厚さや
フォルムは表現のしようがない感じ・・・。
たまに、わかっていただけるような方に
コーヒーを淹れてみたりします。
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そう言えば、小澤さんもアトリエ七緒さん、
そして陶器のマッチ箱の赤堀さんも
今年10月、千葉のニッケで開催される
工房からの風に出展が決まったそう・・・。

これは休みをとって、行くしかないな・・・。

取り扱いショウヒン

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何がよくて、何がわるい・・・とか、
何が売れて、何が売れない・・・とか、
上質とか、テッパン・・・とか、
「モノ売り」を一応営んでいる訳ですが、
やはりわからない部分が多すぎる。
   ・・・
たしかに、人がたくさん居る処で「モノ売り」
すれば、それなりに売れていく・・・だろうし、
利益も出るだろう・・・。
ただし、今のペースは確実にくずれる。
それじゃあ、今のペースが順当かと言えば
そうでもない・・・。
まあ、そんなところです。

DSC01116

そんなモヤモヤを忘れてくれるような、
でもちょっと「土の空気感」を感じさせてくれる
うつわが入荷しました。
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愛知・豊橋の鈴木史子さんのポット。
たくさん仕入れする訳ではありませんが、
売れて、なくなって仕入れすると、
どこか、心がリセットされるのです。
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たくさん仕入れして消費されるショウヒンは
それはそれで大切なのだが、
離れた地で、じっくり創られたショウヒンが
届いたダンボールには、
その地の空気も梱包されている。
   ・・・
その地の空気も取り扱っている
ショウヒンなのは、間違いないと思う。
   ・・・
そんなブログの更新をしているうちに、
小澤さんのうつわが届いた。

やっぱり、同じ・・・。