ほぼ定番と言ってもいい位に、
毎年入荷しているぞうり。
ふたつの色合いの竹皮を三つ折にして
交互に編みこむ。
それを熱した鉄の型で圧迫して形状化、
ソール部分は自転車のタイヤ。
花緒はデニム地で
なんとなく涼しげに仕上がってます。
すべての工程が手作業である事、
そして日本製である事。
毎年変わらず創り続けている事。
いろんなぞうりを見てきた玄人さんが、
これを見て購入される確率が
非常に高いひと品です。
ブランドとか雑誌掲載とかで
紹介される事のない、無名なものですが、
心より愛すべきひと品です。
「白」の表現はむずかしいですが、
お草履の場合は同じ「白」だけでも
4種類あります。
写真のお草履はパール真白。
そして花緒は本天二寸幅の白。
この色の組み合わせは、
なんとも季節的な事は言い表せませんが、
お誂えいただいたお客様は、
「夏に履きたい・・・」とお話しされました。
何色にも染められる「白」と言われますが、
ドキッとするぐらいの色気なのか
派手さなのか、
染める事のできない「白」に
見えてしまいます。
毎年5月頃に展開しております
当店オリジナルの雪駄〈セッタ〉。
ここ2~3年はナチュラル志向のリネンや
木綿の淡い色ベースが多かったのですが、
今年は少し違います。
かなり、ベタなプリントものです。
風変わりというか、まあ良く言うと「キュート」。
世間一般がエコロジーとか自然派とか
ふわとろとか古くていいもの・・・とかとか
言われておりますが、
今年の雪駄は、どれも当てはまりません。
なんというか、ひとむかし前の
「ガールズコレクション」みたいな感じです。
そんな柄のものをぜひ大人に履いてほしい。
出来上がりはまだまだなのですが、
お店に陳列した時にどのようになるか
今からドキドキです。
小正月行事が盛んになる時期の秋田ですが
雪が少なく、苦労されている行事もあると聞きます。
道路にも雪がなくなり、「雪下駄」の活躍は
そんなにないかも知れませんが、
防寒という意味では、まだまだ冬ですね。
お誂えいただいた「雪下駄」の写真を
ランダムに入れてみました。
ほんの一部しか写真に撮れませんでしたが、
いろんなところから、いろんな反応をいただきました。
先日は東京・町田より、わざわざご来店いただき
「雪下駄」をご覧いただきました。
また、遠方よりご注文をいただき
とてもうれしい気分になりました。
もちろん、まだ販売中です。
そしてレベルアップして、
来年またチャレンジしていきたいと考えております。
ようやく「つまかわ」とファー部分、
そしてカタチのバランスなどが
納得いくようになりました。
「つまかわ」がやわらかすぎると
どうしてもシワができてしまいます。
「つまかわ」を下駄の台に留めるには
12ヶ所を釘で打ちます。
そうすると、どうしてもシワがでる。
逆に「つまかわ」が固すぎると
このカタチにならない・・・。
やはりそのバランスをとるまで
時間がかかりました。
いよいよ本番です。
いろんな方々のご協力を得て、
ようやく出来上がりました。
やはり爪革〈つまかわ〉部分の
調整がむずかしく、
生地が少しやわらかめなので
下駄本体と合わせるところで
苦労する部分があります。
横から見ると少し爪革が
ぽってりとしていますが、
どうしてもこんな感じに
したかったのです。
台は黒塗りの刷け目模様、
花緒は本革エナメルで
足のあたる裏側は
本天ビロードタイプです。
歯の部分はもちろん
「雪下駄」なので、
キチンとゴムがついています。
一番むずかしいのは
オットセイの毛皮を取り付ける事。
専用の接着剤を使用するのですが、
やはりいろいろと失敗も・・・。
いやはや「雪下駄」一足で
こんなにも多方面の方々の
ご協力が必要だとは・・・。
出来上がり、少しホッと
しております。
今年も夏が終わり、
そろそろ「雪下駄」の準備を・・・と
思っていた矢先に、
ふたつのこまった事が起きました。
ひとつは、お取引のあった
地方問屋さんの倒産です。
この問屋さんは店主と同じ年齢で、
まじめにコツコツと仕事を
されてました。
大阪方面からの商品が多く、
なかなか東北に流通しないものを
持ってきてくれていました。
しかし、ジョイフルシティの閉店により
その問屋さんも連鎖的に
倒産に陥ってしまいました。
そして、もうひとつは、
都内で「つまかわ」を制作される方が
ご病気で入院してしまいました。
しばらくは安静と言う事なので
仕事はできません。
このふたつの出来事で、
更に「雪下駄」の行方が
わからなくなりました。
9月・10月といろいろと試行錯誤し、
最近ようやく見通しがつきました。
12月の上旬には、
店頭に陳列する事ができそうです。
仕上がりましたら、
またここでご紹介したいと思います。

写真は男性用の雪下駄です。
台の足が乗る部分が
茶竹表になっており、
冬でもあたたかいのです。
チャンスロスにおちいり、
翌年早めの仕入れを心がけても
上の写真のように「雪下駄」は
それぞれのパーツを
たくさん用意しなくてはなりません。
ましてや都心部ではほとんど
流通しないものなので、
ひとつひとつ説明して制作・・・。
それも一ヶ所ではできなくて
4つのメーカーで創ってもらいます。
それぞれを仕入れして、
当店で組み立てる・・・。
そして出来上がりとなります。
地元秋田の50代以上の女性ですと
お嫁入りの持ち物のひとつであった
「雪下駄」ですが、
ご時世ではこんな感じなのです。
そして、今年はまたひとつの
こまった事がおきました。
そのお話しは、また今度・・・。
上の写真は女性用雪下駄。
昨年のものです。
「雪下駄」は明治時代中期から
庶民の冬のはきものとして親しまれ
昭和30年頃まで履かれました。
やはり北海道や新潟など、
雪の多い地方で量産されたようで
文化資料館などでも紹介されています。
それでは秋田ではどうかと・・・。
やはり文化として「雪下駄」は
ありました。
当店でも数多く販売されて、
また修繕も行っておりました。
しかし防寒ぞうりの普及や
近代化する床材などにより
「雪下駄」の姿がなくなりました。
店主がお店を引き継いだ5年程前も
ほとんど「雪下駄」をお求めになる
お客様はいらっしゃいませんでした。
しかし、3年程前に
ダウンジャケットやコートのフードに
ファーがついているものが出始めた
影響もあるかどうかわかりませんが、
「雪下駄」の存在が見直されてきました。
その3年前は、もちろん在庫がありません。
そしてすぐできる訳もありません。
結局チャンスロスになりました。
この続きはまた今度。
夏の頃でしたが、
なかなかアップする機会がなく
少し遅くなりました・・・。
ごひいきさんです。
いつもながら娘さんと
お話ししながらお決めになります。
今回はあまり主張のしないお草履。
帯の生地を使用した花緒は
左右で表情がことなり、
淡い色調の中にも、なんとなく
色気を感じさせるものです。