「花火しかない大曲」。
新しいモノやコトをやっていこうという意気込みとは
裏腹に、澁谷クンが目をつけたのは、ふだんのお店。
ふだんのお店の姿を何もかっこつけず、そのまんま。
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何か、紙モノ、例えばマップの作成となると、
声を大きく挙げている人や、その街の重鎮だったり、
役員のお店や企業を大きく扱い、うそっぽい笑顔で、
街の真ん中に集合して「人ありき」みたいだったり。
あるいは、デザイナーの力量みたいな雰囲気満載で
お洒落っぽく紙面をつくり、どうだーみたいなものを
自漫げに配布してみたり。
いろいろですね。
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この冊子が出来上がる前に澁谷クンとつくり上げたのが
「364マップ」でした。
この364マップ、クライアントである商店街の人たちの
意見は何も取り上げられていないのです。
「それじゃあ何」となりますが、一般の人たちが
「行ってみたい」と思っているお店だけをピックアップ
して紙面を構成している訳です。
そして、そしてなんと、ひとつも商品が載っていない。
載っているのは、行ってみたいお店の店主のコトバ。
そのコトバは「ふだん思っている事」。
実はこの「ふだん思っている事」を伝える事が、
今の大曲を知ってもらうために、どれだけ重要かと
後々、知らされる訳です。
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364マップ制作から約2年後。「大曲のはなし」が、
粛々と、誰も想像つかないうちに進められました。
この続きはまた今度。

 

 

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