64ページという冊子がつくられました。
発行されたのは、勝手に宣伝組合。という、うそみたいな
本当のお話し。それはそれは一言では語れない事で。
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「大曲」と言えば花火。
「大曲は花火があるからいいよね・・・」
「大曲は花火があるから、何かと仕掛けやすいよね」
「大曲は花火があるから、他は何もしなくていいよね」
なんて、皆さん、花火花火花火・・・と言われ続けて。
それに対して、ある意味今までは、ゴロンとあぐらをかいて
「そうでしょ、大曲はいいでしょ!」と思ってきたという事実。
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様々な要素で駅前周辺、商店街が衰退しはじめ、
それでも、まだ気付いていない、まだいいだろう・・・。
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花火通り商店街の役員メンバーを危機感ある若手に
シフトした頃、ひとりのデザイナーもお隣りの美郷町に
東京から帰省しました。
個人的に、帰省する前から知り合いであり、帰省後も
商店街にある個々のお店のデザインという視点からの
お手伝いをされていました。
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街について、どういう視点で挑んでいくか?
活字で表現すると、とてもとてもわかりにくいものですが、
ようは「皆さん、どうしますか?」という事。
はじめに触れた、「花火」がどうしても頭にある。
「花火」に特化した商品開発、「花火」をもっと前面に・・・。
そんな煮え切らない、前にも何度も聞いた事のある
コトバを並び換えたような話し合いが続いていました。
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そんな時、普通に言われているコトバがふと。
「大曲は花火しかない」
「しかない」なんです。
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そこに居たメンバーは、何も言えず、何も動かず・・・。
たしかにその通りなんです。言われたくないけど、
その通りなんです。
そんなちょっといやな「その通り」を表に出して、
そして堂々と前に進んで行こうと、背中を押して
くれたのが、このデザイナー澁谷クンなのです。
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ここまで来るにも長い長い道のり。
話が前に進まず、だんまりするだけの打合せも何度も。
でも、重なる時は重なるものです。
お店の陳列やレイアウト、商品構成などを勉強する
事業も同じ頃にはじまり、ちょっとずつ意識が働くように。
そんなお店が見る度に良くなったり、明るくなったり、
個々のお店がイベントに手伝うようになったり、
お店以外の人たちがイベントに手伝ってくれたり、
ちょっとずつですが、良い方向に進みはじめました。
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花火しかない、大曲。
一年365日 - 花火の1日 = 364
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364プロジェクトは、このようにして生まれました。
このお話しの続きは、また今度。

 

 

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