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何が10年か?
来年の春になると、お店をはじめて10年になります。
父が亡くなって、葬式の時にお客さんに言われた事。
「あんた、お店やんなさいよ、花緒すげる人いない
から」と・・・。「そうですね」なんて軽く受け返した時
「まあ、その可能性はないですけど・・・」と思ってた。
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同じ時期に体調をくずし、仕事を休む事になりました。
「よ~く考えろ」と父に言われているみたいで、でも
お店を継ぐ気にはなれませんでした。
その時はちょうど40歳になったばかり、そして勤めて
いた会社でも位がひとつ上がり、給料も上がりました。
5万円手当がつくなんて、めったにない時期でした。
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ゆっくりと考える時間があるという事は、この年代では
あまりないと思いました。
高校を卒業してデザインの学校へ行き、そして就職。
企画会社から本格的なデザインプロダクションへ・・・。
バブル時代を経験し、デザインのノウハウも教えて
もらい、業界的にアナログからマックへ移行する時期。
充実していた生活にストップをかけて大曲へ帰省。
まあ、たいした事のない20年近くをこの時に振り返り、
今どうすべきかを真剣に考えました。
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答えというか、出てきた思いは 父と母がいなければ、
今の自分はいないんだという事でした。はずかしながら
40歳の時に、そして父が亡くなった後にそんな事を
思うのは、遅すぎたなぁと素直に思いました。
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お店をはじめて10年。今までずぅ~っとずぅ~っと、
お店の中の一番奥で、お客さんを待っていました。
それが当たり前、商売としての基本・・・みたいに
思っていましたが、今はちょっと違います。
それはお店の2階でいろんな催事やお稽古ごとや
展示会などを実施して感じた事かも知れません。
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お客さんと一緒に外からお店を見てみようと・・・・・・。
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あんまりよくわからないのてすが、この事柄が素直に
ストレートに、何も無理せず、出てきたのです。
次の10年、こんな感じでやってみようと思ってます。
もうひとつ、お店をはじめる時に40歳、それから10年
そうすると、そうすると、そうすると、50歳になる訳です。
さあ、どうでしょうか・・・?50歳。

 

 

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