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Archives for はきもののこと

「みずたま模様」ができてきた。

3月も中旬になり、雪溶けも進んでます秋田。
春から夏にかけて、需要を迎える下駄ですが、
今年は1月頃よりひとつのテーマを決めて
オリジナル制作を試みました。
   ・・・
既製品で、頭に描いたような商品が
実物とカチンと合い、仕入れできれば
いいのですが、まあだいたいそんな事は
あり得ません。
それじゃあ、あーしたい・こーしたいと
製造メーカーにお願いして、創ったほうが
店主自身も納得するし、お客様も「ほうほう」と
喜んでくれるような気がします。

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試作の第1号が上の写真の花緒になります。
この春夏のテーマを「みずたま模様」と
していましたので、それをいかに当店風に
アレンジするか・・・となります。
男女問わず、洋服でも定番的な千鳥格子と
ピンクのみずたまを合わせてみました。
   ・・・
生地と生地の縫い合わせ部分も
花緒制作の職人さんが、「このパターンは
やったことない・・・!」という事ですが、
仕上がってみると、案外 あり です。
   ・・・
この写真の花緒はポップなみずたま
なのですが、他にも15種類ぐらい創ります。
あっ、もちろんオリジナルの雪駄もみずたま。

ご期待くださいませ・・・。

おとなりの県から・・・。

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ご依頼のメールをいただいたのは
おとなりの山形県米沢市から・・・。
おとなりと言っても、米沢は福島に
近い地域になります。
   ・・・
つまかわは茶色地に白のドット柄。
ファーはオットセイですが、
今までよりも茶色っぽい雰囲気です。
花緒はビロードのからし色で
大人らしいはきものに仕上がりました。
   ・・・
秋田は今年、大雪になりましたが、
他県からの「雪下駄」のお問い合わせを
たいさんいただきました。
基本的に店主ひとりで、チマチマと
やっておりますので、なかなかスムーズに
対応できない部分があります。
しかし、こちらのお客様のように
ご自身が納得されるまで、
じっくりと、しっかりと選んでいただくと
とてもうれしく思うし、やりがいもあります。
   ・・・
1週間後は3月11日です。
すごくたいへんな事でしたが、
それぞれの地域の方が、少しずつですが
元気になっていると思われます。

それでいいと思います。

雪が溶ければ・・・。

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まだまだ寒く、雪もモンモンと降る秋田。
暦の上では立春も過ぎてますが、
毎日のように雪寄せの日々です。
   ・・・
そんな日々の中でも、春夏の準備は
盛りだくさんです。
今月の上旬は展示会のラッシュ・・・。
長ぐつで歩く日々から、ポンと都内に行き、
夏モノを選ぶ展示会は、
何度も気持ちを「夏」にしないと
どうも混乱してしまいます。
   ・・・
はきもの関係では、
オリジナルの雪駄や花緒の
メーカーへの依頼書の作成と発注・・・。
上の写真は、そんなモヤモヤと考えてる
一部のものです。
   ・・・
今年2012年のテーマは「水玉もよう」。
丸い柄が並んでいる水玉。
どうか何事もなく、穏やかな一年であるよう
そして、くすっ・・・と笑える日々であるよう・・・
そんな気持ちが「水玉」になりました。
   ・・・
オリジナルの雪駄も花緒も
雪がなくなる4月頃には仕上がる予定です。
   ・・・
はきもの以外にも、春には新しいアイテムが
たくさん入荷する予定です。
ちょっとイメージじゃないアイテムも登場します。
どうぞお楽しみに・・・。

ドット柄の「つまかわ」・・・これっ!

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写真だとわかりにくいですが、花緒は
むらさき色のビロード太めのタイプです。

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こちらはキイロに少しグリーンが入っている
ビロード太めの花緒。
   ・・・
いずれもお隣りの横手市のお客様です。
おひとり様が冬のはきものをお探しで、
ぞうりと雪下駄のどちらかを・・・という事。
   ・・・
パーツがひとつひとつ選べる楽しさと
ご自身らしさ・・・の追求がマッチして
雪下駄にされました。
   ・・・
つまかわをはじめに決められて、
バリエーションある花緒で悩んで悩んで
決められました。
連れの方も、つられてお買い上げに・・・。
   ・・・
色の組合せ、絵の具で言う「色」の創り方、
色が持つ意味合い・・・など、
色の会話が、ちょっとくどいくらいに
盛り上がりました。〈くどいのは店主〉
   ・・・
今日は2月3日で節分です。
暦のうえでは「梅春」なのですが、
容赦なく雪が降り続きます。
   ・・・
でも、この雪のおかげでの「雪下駄」。
秋田の春は、まだ先のようです。

女子会に履いていくんです・・・。

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男性からすると「女子会」という言葉の響きは
あこがれに近いものがあります。
そんな「女子会」に履いていきたいとの事で
お友達のご紹介もあり、雪下駄に・・・。
   ・・・
遊び心あふれた動物柄のつまかわは、
男性用のものです。
当店の女性用雪下駄は、幅が広めなので
男性用の中サイズのつまかわが
ジャストサイズになります。
花緒も黒ベースのドット柄にされました。
   ・・・
秋田は平成18年の豪雪を越えたと、
今朝のニュースでさけんでおりました。
1月終りの今日も約40cmの積雪模様です。
雪寄せをしている先から、また積もります。
   ・・・
うそでもいいから、
「明日からは雪降りませんよぉ~」って、
誰か言ってくれませんかねぇ・・・?

メリハリある雪下駄になりました。

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昨年12月22日付の「花火と雪下駄」で
紹介しました雪下駄をお買い上げいただいた
お客様のご友人の雪下駄ができました。
   ・・・
インターネットとかメールとかデジタルなど
発展する裏側には、「現物を見てみる」という
何にもかなわない現実がある事に、
改めて気付かせていただいた雪下駄です。
   ・・・
どこかの通販サイトみたいに「返品不可」ではなく
やっぱり双方が納得いく方法がいいと思います。
こちらの雪下駄も、いろいろとご思案いただき、
直接に花緒をお送りして、ご確認いただきました。
   ・・・
色目は大切です。
「あぁ、こんなもんかなぁ・・・?」と妥協されて
履いてもらうよりも、
「これ・・・これ・・・!」と感じて履いてもらうほうが、
いいに決まってます。
   ・・・
年末年始に入ってしまい、お客様には
たいへんお待たせしましたが、
キラキラとメリハリのある雪下駄に仕上がりました。

東京と秋田・・・。

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今年にはいり、一本のメールが届きました。
防寒用の和装履きをさがしておられ、
なかなかお好みのものが見つからないとの事。
   ・・・
いろいろとメールでやりとりさせていただき、
だんだんカタチに表れてきました。
つまかわをすごく気に入っていただき、
そのつまかわに合う花緒のご提案を・・・。
渋めの紫色のつまかわに緑色の花緒。
はじめはポップな雰囲気になってしまうかと
思いましたが、台が黒塗りのため
ちょっとシャープな感じも出ました。
   ・・・
こちらの花緒は太さが二種類ありましたが、
細いほうにされて、スッキリと・・・。
   ・・・
直接にご来店いただき、ご思案いただくのも
よろしいのですが、
こうやって日々メールでやりとりさせていただき
カタチが出来上がっていくのも、
素敵だなあと、節に感じた一足になりました。
うれしい限りです。

雪の季節だけでなく・・・。

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ごひいきさんのご来店。
ご来店いただくのも、ちょっと困難な
毎日の雪・・・雪・・・雪・・・。
   ・・・
昨年末から、ずぅ~っと気になっていたと
雪下駄をあつらえていただきました。
ファーをつけてしまうと、雪の季節だけと
限定してしまいそうで、今回はファーなし。
   ・・・
活動的に訪問着系とおしゃれ着系を
楽しんでおられるお客様です。
大きい花柄のつまかわですが、
花緒が同系色のあわい紫色なので、
派手にならず、コーディネイトしやすい
雰囲気になりました。

 

雪下駄のお直し

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二年ほど前にお買い上げいただいたもの。
普通のものでは、物足りないという
こだわりのお坊さんの雪下駄です。
   ・・・
下駄は白木に茶竹表を張っております。
この茶竹表は、足を入れた際のひんやりと
ならない特徴があり、冬場も活躍します。
   ・・・
今回は、つまかわの交換。
男性用の黒ベースだと、つまらないと言う事で
ベージュのものにしました。
   ・・・
全体的に淡い雰囲気になりますが、
中心にあるオットセイのファーがある事で、
バランスよく見えてきます。
   ・・・
ちなみに花緒は、鹿革によろけ縞のもの。
かっこいいです。

花火大会と雪下駄

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今年の夏の花火大会にお越しいただき、
雪下駄のご相談を受けました。
夏の終わりに開催される「大曲の花火」。
その時は、まだこの冬の事は決めかねて
いましたので、お客様には
ちんぷんかんぷんな返答しか
できなかったように思います。
   ・・・
月日が経ち、ブログで雪下駄を紹介したら
すぐにお問い合わせをいただきました。
   ・・・
お着物がたいへんお好きな方で、
その組み合わせも、たいへん素敵な方。
と言うのは、そのお客様もブログを
書かれており、それを拝見しました。
   ・・・
つまかわはお客様が決められましたが、
花緒をどれにするかを悩んでおられました。
ブログを拝見して、なんとなくお召し物に
ベージュやキイロをさし色でコーディネイト
されている場面が多い事に気付きました。
   ・・・
ぽってりとしたキイロの本天ビロード地の
花緒をご提案させていただきました。
淡いベージュ地に黒ドットのつまかわ、
そしてぽってりとしたキイロの花緒。
なんとなく、そのお客様らしい
素敵な雪下駄が完成しました。