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1月と2月は本当に雪にやられっぱなしで、
何もできない〈やりたくない・・・〉状態でした。
2月も終わりと思っていた時に、
共にいろんな物事に対して闘ってきた
ブティックの店主さんの訃報を聞きました。
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なんとも不思議なご縁があるもので、
以前は職場がいっしょでした。
私は、駅前の百貨店の閉店企画の仕事、
つまり、いかにスムーズに閉店するか・・・を
考えて実行する仕事。
彼女は百貨店の中にあるアパレルショップの
チーフという環境でした。
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こちらはアパレルの「ア」の字も知らない。
そんな中で閉店セールを企画して
少しずつ売場を縮小していくやり方。
そりゃ売場の人はおもしろい訳がない。
口も利いてくれない日々が続きました。
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月日は流れて、閉店セールも終了。
打上げがあり、偶然となりの席になり、
そこで、はじめて「御苦労さま・・・」の
お声を頂戴しました。
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お互いに同じような時期に退社。
同じような時期にお店を営む事に・・・。
季節演出の話や小物の扱い方、
接客のアレコレ・・・など、
たくさん教えていただきました。
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5年程前に病気が見つかり、
それから闘病しながらのお店をやる・・・。
今年に入って、ご本人から
「たぶん桜は見ることができない・・・」と。
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お葬式に来られた面々の中に
お客様も多く参列されていました。
それはそれは喪服ながら、素敵な装いの
方が多いのにびっくりしました。
ある意味、地域のファッションリーダーでした。
そんな発信をするお店が
ひとつなくなった事も、とても残念です。
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個人的には、さびしい雪解けです。