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10代の頃、トラッドとアウトドアに目覚め、
雑誌のPOPEYEやBRUTUSから情報を得て、
チェックのシャツには無地のチノパン、
紺色のジャケットには千鳥格子のパンツ、
グレーのスウェットパーカにはマドラスチェックの
バミューダパンツを合わせる・・・と言った
柄モノには無地のモノをコーデするという
ある種、ルールみたいなものが
自然に身につきました。
   ・・・
それは40代後半の今になっても、ルールとして
活かされていて、日々の生活になじんでいます。
   ・・・
でも、30代の頃、あるブランドで提案しているのは
水玉模様にチェック柄を合わせるような、
大きいドット柄にストライプ柄を合わせる、
そんな、すべてがひっくりかえるような情報を見て、
「えぇ~、そんなのあり・・・?」と感じて、
しかし、それが見慣れてくると、どこかしっくりくる。
もうちょっとすると、かっこいいかも・・・と思うようになる。
   ・・・
なんでもあり・・・ではなくて、ある部分では
キチンとしたルールがあり、
そのキチンとしたルール通しを組み合わせるという、
新しい発見でした。
   ・・・
と、前おきが長くなりましたが、
そんな感情がよみがえってくるような、作家さんです。
静岡の富士宮で作陶される、irodori窯の酒井美華さん。

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「煉りこみ」という技法で創られる器たちは、
和柄あり、洋風ありと、表情が豊かです。

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シンプルなものを求めていくと、
その向こうに、別な何かを求めたくなる。
そんな時に出会ったのかも知れません。
   ・・・
当店の新しい定番になりそうです。