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Archives for はきもののこと

雪下駄・・・その②です。

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一昨日にこちらにアップした雪下駄。
さっそく、お問い合わせをいただきました。
いろいろとメールでやりとりさせていただき、
別のつまかわと花緒で創られました。
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そして今日紹介します雪下駄はこれです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つまかわは、やはりリバティプリントなのですが、
冬にブルーの色合いはちょっと冷たいかなと思いましたが、
オットセイのファーと赤い花緒を組み合せると、そんなに
違和感はありません。つまかわ部分は現物はもう少し
鮮やか なブルーになります。つまかわと花緒は、案外と
同系色になりがちですが、このように対照的な色合いも
和装ならではの色合いになります。
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生地の段階でちょっとどうかなぁ・・・と思っていたリバティ
プリントですが、仕上げていくと、雰囲気が出てきます。

 

 

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難航した今年の雪下駄。

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そんなに多くはいらっしゃいませんけれど、毎年
この時期になりますと、お待ちしておりましたとの
お声を頂戴する「雪下駄」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今年のつまかわは、リバティプリントです。今年の秋、
どんな感じにしようかと悩んでおりました。正直に言うと
ネタ切れでした。ドットもやったし、アニマル柄も・・・。
今さら伝統的な和柄っていう雰囲気でもないし・・・。
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当店のおなじみさんで、リバティプリントが好きな方が
おります。リバティプリントと言うと、約8年前位に花緒で
オリジナルを創った記憶がありました。
そのおなじみさんとお話しをしている間に「おっ、リバティ
いいかも・・・」その後、そのお客様にリバティの生地を
拝見する事になりました。
「あぁ~、こんなのもアリですよね・・・」「これは、たぶん
赤い花緒に合いそう・・・」「これも明るくていいねぇ」など
出来上がりが想像つくのでした。
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そして仕上がったのが、上の写真の雪下駄です。
今シーズンはじまりの1足目になります。
つまかわのリバティプリントは限定品だそうで、そういや
あまり見かけない柄ですね。黒の台に金茶からし色の
ビロード特太タイプの花緒をあわせました。
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つまかわは、全部で5種類あります。花緒は今回なんと
20種類くらいの色合いを用意しました。
近いうちに、別バージョンをアップする予定です。
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明日から明後日にかけて、雪模様のようです。
そんな時期ですね。

 

 

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お足の小さい方の下駄

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今回はSサイズの下駄の紹介です。
おなじみさんなのですが、やはり普通サイズの
はきものでは、ちょっと大きいのです。
まして、お足もキャシャなので、うぅ~ん・・・。
何度か、はきものをお買い上げいただいて
いるのですが、今回はたぶんピッタリだと・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Sサイズの舟型タイプで、足が乗る部分は刷け目。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

底の部分のくり抜いているところは手彫りです。
写真を見ておわかりになると思いますが、
黒いソールのスポンジを全部に貼ってからの
くり抜いているのです。
ここあたりは職人さんの感覚によるものです。
むかしからあります「ぽっくり」に似ていますね。
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こちらの下駄は、常にメーカー在庫がある訳では
ありません。通常の倍ちかい価格である事や
需要がそんなにある訳でもないから・・・。
それと、やはり手間暇がかかってしまう点も・・・。
次回の入荷も未定です。
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下駄の台・・・刷け目 舟型右近 Sサイズ
花緒・・・ビロード本天 2寸丸

 

 

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お足の小さい方のぞうり その②

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Sサイズのおぞうりが偶然にも続きました。
今回は留袖用のおぞうりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真ではわかりづらいのですが、おぞうりの台は
シルバーです。この色は仕上がりが地味になる
場合が多いのですが、花緒の色合いによって
変化するのが、とても不思議です。
何足も花緒を取り付けているのですが、
やはりやってみないとわからない色合いの変化が
未だにあります。
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おぞうりの台がシルバー、花緒がゴールド地、
しかし柄の色目がオレンジや紫、グリーン系と
施しておりますので、いろんなお着物との相性が
いいと思います。
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おぞうりの台・・・本革小判型Sサイズ
花緒・・・正絹帯地

 

 

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お足の小さい方のぞうり

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はきものをお求めのお客様の中で、大きい小さいと
お悩みの方は、結構多くいらっしゃいます。
案外、大きいサイズに関しては、いろんな分野で
対応ができているのですが、問題は小さい方・・・。
9月の下旬に他の商品を納品させていただいた際に
ご相談を受けて、あつらえたお草履です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黒のお葬式やご法事に使用するお草履です。
お足の小さい方は、指先がつま先方面へ行き、
なおさら、カカト部分が中に入ってしまう傾向に
なってしまいます。
その対策として、花緒の先部分<前ツボ>を
少しきつめに調整すると、ある程度防げます。
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花緒をすげる際に、その方のお足を想像して
「これぐらいかな?」「いやいやもう少しきつく・・・」と
自問自答しながら仕上げていく、この商売は
なんとなく、誇りに感じています。
まあ、そんなに甘いものじゃあないですけどね・・・。
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おぞうりの台・・・本革小判型Sサイズ
花緒・・・上原勇七 本印傳 黒/黒

 

 

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今年は白木の下駄が多かった。

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長く、暑い暑い夏も終わり、秋田は稲刈りも終盤です。
この夏、たくさんのはきものをあつらっていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは宮城県からのお客様です。
以前にも同様の白木の台を選ばれました。
花緒はビロードタイプのベージュ。
ビロードのベージュは2種類あって、こちらは
濃い色合いになります。
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見ていただいて一目瞭然ですが、台と花緒の
色合いが似ています。
なかなか、このような組合せをされる方は少ない。
数々の下駄をご自身で履いてこられて、
素足を入れた時のイメージができているのでしょう。
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シンプルでありながら、なかなか上級な感じの
1足に仕上がりました。
下駄の台・・・会津桐右近 白木
花緒・・・・・・ビロード[本天]2寸丸

 

 

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ステキ ステキ 男性用の下駄

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5月にはいり、連休が終わり 農繁期の頃には
必ずと言っていい程、肌寒い日々があります。
今日も、店内はちょっとだけ暖房を入れてます。

DSC01137

先日も男性用の下駄を紹介しましたが、今回も
男性の下駄です。糸春塗りというたて縞柄に
本錦ヘビの花緒をあしらっております。
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本錦ヘビは花緒として、人気のアイテムで
これからの時期に数種類のものが入荷します。
こちらの下駄のお客様は地元大仙市の若い方で、
本錦ヘビの花緒を強くご要望されました。
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花緒の裏側には白の牛革を使用しており、
足さわりは、とてもしなやかです。
爬虫類が苦手・・・とお話しされる方もおりますが、
身につけるものにヘビ柄があると好運を招くと
言われます。
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花緒をとりつけて、取りに来ていただいたお客様も
ステキ ステキ と、ご満足いただく一足になりました。

鎌倉彫りの下駄です。

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後半 雨のゴールデンウイークも
明日までとなりました。
この時期、秋田に帰省されたついでに
ご来店いただくお客様も多くおられます。

DSC01134

当店で定評ある鎌倉彫りの下駄が
入荷しました。
東日本で多く見られる鎌倉彫りですが
最近は京都あたりでも見受けられます。
こちらの下駄も京都のメーカーのもの。
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東日本 → 西日本 → 北日本 と、
なんとも無駄な流通な事はたしかです。

DSC01135

伝統的な文様の中にモダンな現代の
色合いが施しております。

DSC01136

鎌倉彫りではめずらしい、舟型も
数点ですが入荷しています。
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数日前の記事でも述べましたけれど、
はきもの業界全体が減少していますが、
需要がまったくない訳ではありません。
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製造元から入荷できればいいのですが、
やはり勢いのある小物メーカーで
どっさりと創って、全国にめぐり廻る。
そんな流通が、これから増えるのかな・・・?
   ・・・
そうすると、どうなるか?
そうです。ファストファッションや
100均みたいな、全国どこでもあり・・・な
商品になっていくのです。

水草表の下駄・・・男性用

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男性用の下駄のバリエーションは
以前はあまり種類がありませんでしたが、
現在は女性用と同様の種類があります。

DSC01133

特にこちらの「水草表」は当店では
男性用だけの展開になります。
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当店のはきもの系のお客様は年に一度、
または二年に一度・・・という方も多く、
お店の場所がわからないとお話しされる
場面が多くあります。
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今日も数名のお客様よりご指摘が・・・。
現在のお店が道路より奥まっている事も
見つかりにくい原因になってます。
何卒ご理解を・・・。

右肩さがり

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先週は長野県と新潟県、そして今週は東京・・・と
かさなる時はかさなってしまいます。
和装の下駄や雪駄の仕入れに出かけました。
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昨年の大震災以降に、そのタイミングで問屋さん、
小売り店が右肩さがりに辞めているとの事。
問屋さんは、やはり創る職人さんの高齢化、
小売り店の減少などが原因であるという事・・・。
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むかしながらの「はきもの屋さん」は、本当に少なく
これは秋田県だけでなく、都心もそうらしい。
雑貨屋さんやお土産屋さん、お祭り用品の一部と
「一部化」されているのが現状です。
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「だから、加藤さんみたいなのは、貴重だよっ・・・」
って言われても、苦笑いするだけ・・・。

写真5

東京、特に浅草は おとなりの墨田区に表れた
スカイツリーのおかげで観光客が戻ってました。
浅草から観るスカイツリーはロケーションがよく、
見ごたえも十分です。
「墨田区行ったって何もねぇから、結局浅草に
来るんだよっ・・・」と、下町らしい口調でお話し・・・。
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着物ばなれが進み、呉服屋さんやはきもの屋さん
小物屋さんが少なくなり、問屋さんも少なくなる。
この分野の流通すべてが、バランスよく細くなる。
まあ、悲しい事なのですが、これが現実です。