ポップなグリーンの花緒に
ストライプの爪革〈つまかわ〉。
・・・
なんとも、シンプルなのですが、
モダンさを感じさせる色の組合せです。
・・・
今回、制作した爪革で1点のみの柄、
元々は男性用のものでしたが、
ストライプ柄は、現代風のお着物に
しっくりと合うだろう・・・と思ってました。
前の記事でもお話ししましたが、
簡易的に爪革を取り外しできますので
このように履いていただく事もできます。
・・・
爪革にかくれていた前ツボの赤が、
また違う雰囲気を表してくれます。
・・・
着物のお話しをすると、止まらなくなる・・・
そんな熱いお客様です。
今更、当店のオリジナルです・・・!とか、
こんな草履は他店ではありませんよ・・・!とか、
お話ししても説得力に欠けます。
・・・
オリジナルも何も、創られていないものであれば
あーだこーだ言って創ってもらわないと
何も始まりません。
・・・
防寒草履と言うのは、まさにその通り。
だんだん創られるメーカーがなくなり、
まあ、需要と供給のバランスがとれなかったり、
和装離れだったり・・・とマイナス要素ばかり。
・・・
そんな世論だとしても、ほしいお客様はいます。
・・・
今回は東京と京都・大阪で制作してもらいました。
簡単に言うと、東京はガンコでしっかりと創る。
関西は東京のいい所を吸収し、使い勝手や
細かいところの配慮がある。
・・・
どちらに軍配が上がるか・・・なんて言いませんが、
細々と些細な事を言わせてもらい、
でもこうやって創ってくれるメーカーがあるから
小売店でも、安心して販売できるのです。
透明の爪革〈つまかわ〉だと、
雪の季節だけでなく、梅雨時期や秋雨など
年間を通して活躍します。
・・・
写真のお草履はオフホワイトパールの無地、
白い足袋を合わせると、前ツボの赤が映えます。
・・・
訪問着にコーディネイトしやすい感じです。
・・・
お買い上げいただいたお客様とも、
このような時は、こう・・・とか、
だからこんな感じで・・・とか、
ファストファッションにはない、必然的な会話で
楽しい時間を過ごしました。
シーズン的には、少し遅くなりました。
ようやく、取り掛かる事ができ、
仕上がりまで出来ました。
・・・
見た目は従来の雪下駄と変わりませんが
まったく異なるのは「爪革〈つまかわ〉」です。
今までの爪革は下駄本体に固定するために
くぎなどで8~10箇所止めておりました。
そうすると、雪下駄以外には使用できず、
応用が利きません。
・・・
そこで今回は時雨履きによくあるような
簡易的な方法で止めてあります。
これでしたら、爪革を取り外して
晴れた日の下駄としてもご利用いただけれるし
爪革内部もきれいに保つ事が出来ます。
そして、爪革本体も保管が楽になります。
爪革の毛皮はオットセイ、
花緒は裏がビロードのやわらかい生地で
今までよりは少し細めです。
・・・
通常の下駄に取り付ける花緒の太さだと
あまりにも主張しすぎるような印象でしたので
今回はあえて細めにしました。
・・・
他にもいろいろとございます。
ぜひご相談くださいませ。