[ Content | Sidebar ]

Archives for はきもののこと

店主とお客様のイメージ・・・。

2010hkmn-028

通りすがりにご来店いただくお客様も
たまにはいらっしゃいます。
そんな中で、「これにこれ!」と
決めかねる際に、こちらからの
ご提案・・・となります。
   ・・・
「さあ、どうしましょ・・・」となりますが、
イメージというか感覚がお互いに同じだと
写真の下駄のようにスムーズに
決められます。
   ・・・
板鎌倉彫の下駄の台に
男性用のよろけ縞の花緒。
   ・・・
気軽に履けて、他にはないもの・・・。
そんなお問い合わせには
もってこいのお店でありたいと
思います。
 

新しいお草履です。

2010originalitem-001

表〈足がのる部分〉は野崎表。
野崎表とは、竹皮を三つ折にして
編みこんだものですが、
今回は茶竹を使用しました。

2010originalitem-002

巻の部分は麻生地を備長炭で
市松に染め上げたもの。
お草履のカカトの高さは約5cm。
   ・・・
おしゃれ着用としては、
ちょうどいい高さです。

2010originalitem-003

つま先部分も、表の竹皮部分が
あまりはみ出ていないので、
歩く時に左右ぶつかりあう事が
少ないのです。
   ・・・
案外、竹皮表の貼ったはきものは
この左右がぶつかりあう事で
ダメージを受けてしまい、
そこから竹皮が取れてきます。
   ・・・
見た目はシンプルですが、
横から市松がのぞく、
素敵なお草履ができました。
価格も野崎表を使用しましたので
お手頃になります。
   ・・・
ぜひお店でご覧くださいませ。
 
 
 

キュートな雪下駄・・・です。

2010yukigeta-05 

ポップなグリーンの花緒に
ストライプの爪革〈つまかわ〉。
   ・・・
なんとも、シンプルなのですが、
モダンさを感じさせる色の組合せです。
   ・・・
今回、制作した爪革で1点のみの柄、
元々は男性用のものでしたが、
ストライプ柄は、現代風のお着物に
しっくりと合うだろう・・・と思ってました。

2010yukigeta-06 

前の記事でもお話ししましたが、
簡易的に爪革を取り外しできますので
このように履いていただく事もできます。
   ・・・
爪革にかくれていた前ツボの赤が、
また違う雰囲気を表してくれます。
   ・・・
着物のお話しをすると、止まらなくなる・・・
そんな熱いお客様です。
 
 

必然的にこうなる・・・。

2010yukizori-001 

今更、当店のオリジナルです・・・!とか、
こんな草履は他店ではありませんよ・・・!とか、
お話ししても説得力に欠けます。
   ・・・
オリジナルも何も、創られていないものであれば
あーだこーだ言って創ってもらわないと
何も始まりません。
   ・・・
防寒草履と言うのは、まさにその通り。
だんだん創られるメーカーがなくなり、
まあ、需要と供給のバランスがとれなかったり、
和装離れだったり・・・とマイナス要素ばかり。
   ・・・
そんな世論だとしても、ほしいお客様はいます。
   ・・・
今回は東京と京都・大阪で制作してもらいました。
簡単に言うと、東京はガンコでしっかりと創る。
関西は東京のいい所を吸収し、使い勝手や
細かいところの配慮がある。
   ・・・
どちらに軍配が上がるか・・・なんて言いませんが、
細々と些細な事を言わせてもらい、
でもこうやって創ってくれるメーカーがあるから
小売店でも、安心して販売できるのです。

2010yukizori-002 

透明の爪革〈つまかわ〉だと、
雪の季節だけでなく、梅雨時期や秋雨など
年間を通して活躍します。
   ・・・
写真のお草履はオフホワイトパールの無地、
白い足袋を合わせると、前ツボの赤が映えます。
   ・・・
訪問着にコーディネイトしやすい感じです。
   ・・・
お買い上げいただいたお客様とも、
このような時は、こう・・・とか、
だからこんな感じで・・・とか、
ファストファッションにはない、必然的な会話で
楽しい時間を過ごしました。
 

 

2010年の雪下駄は・・・。

2010yukigeta-01 

シーズン的には、少し遅くなりました。
ようやく、取り掛かる事ができ、
仕上がりまで出来ました。
   ・・・
見た目は従来の雪下駄と変わりませんが
まったく異なるのは「爪革〈つまかわ〉」です。

2010yukigeta-02 

今までの爪革は下駄本体に固定するために
くぎなどで8~10箇所止めておりました。
そうすると、雪下駄以外には使用できず、
応用が利きません。
   ・・・
そこで今回は時雨履きによくあるような
簡易的な方法で止めてあります。

2010yukigeta-03 

これでしたら、爪革を取り外して
晴れた日の下駄としてもご利用いただけれるし
爪革内部もきれいに保つ事が出来ます。
そして、爪革本体も保管が楽になります。

2010yukigeta-04 

爪革の毛皮はオットセイ、
花緒は裏がビロードのやわらかい生地で
今までよりは少し細めです。
   ・・・
通常の下駄に取り付ける花緒の太さだと
あまりにも主張しすぎるような印象でしたので
今回はあえて細めにしました。
   ・・・
他にもいろいろとございます。
ぜひご相談くださいませ。 
 
   
 

 

バーバリアンチーフテンのラバーブーツ。

   ・・・
ずぅ・・・っと前にこのブログでも記事にしましたが、
日本で創る事ができなくなったこのナガグツが
海外で生産する事になったが、なかなかうまくいかず
商品化がむずかしい・・・となっていました。
   ・・・
今年10月にメーカーより
「どうなるかわからないけど、発注する・・・?」と聞かれ
「ナガグツ本体を見ないとなんとも言えない・・・、
でもそれを保証するなら、発注する」と言う事に・・・。
   ・・・
通常の「靴屋さん」では、その日の天候に左右され
積雪があると、やはり防寒アイテムの動きがいいでしょう。
   ・・・
当店では、以前からやるかやらないかわからない・・・
そんな受け答えをしておりました。
   ・・・
前置きが長くなりましたが、
そのナガグツが本日、入荷しました。
   ・・・
今回の入荷は、ウォームタイプです。
内側にウールフェルトを貼ったタイプになります。
納得のいく仕上がりです。
   ・・・
ホントに少量の入荷となりますが、
気になる方は、お早めにどうぞ。

秋田市の登美屋さん・・・。その2

2009tomiyazori-01 
お客様から花緒の交換のご依頼・・・。
   ・・・
底面に「秋田市登美屋」のシールがあり、
やっとめぐり合えました。
と言いますのは、お亡くなられた登美屋の
旦那さんの花緒のすげ方を
見たかったのです。
心意気と言うか、気持ちの入った姿を・・・。
   ・・・
百貨店さんや一般の小売店のはきものの
花緒を取り外すのは約5分位で
できるのですが、このお草履は約30分も
かかってしまいました。
   ・・・
「おぉ~、ここはこうゆうふうになってるんだ」とか
「えぇ~、こんなふうに止めてんだ・・・」とか
発見が数々あり、たいへん満足でした。

2009tomiyazori-02 

お客様が選んだのは正絹の名物裂
段柄の淡い色調のものでした。
   ・・・
登美屋の旦那さんには到底かないませんが
お客様に失礼のないよう、気合いが入った
一足になりました。
   ・・・
いつか、またどこかで登美屋さんのはきものと
出会える日が来るのを
楽しみに待ちたいと思います。
 

  

秋田市の登美屋さん・・・。

   ・・・
同じ「はきもの」のお店を営んでおられる
秋田市通町の「登美屋」さん。
   ・・・
当店とのお付き合いも歴史が長く、
たぶん私の父の修行時代からだと思います。
ですから約60年前から・・・。
   ・・・
私の父は戦後に秋田市通町で修行しており
その際、お世話になったと聞いてます。
   ・・・
今から20年程前に、父の仕入れに同行した際
登美屋さんの旦那さんを紹介いただき
いろいろとアドバイスというか、お話しを
お聞きしました。
   ・・・
当時私は家業を継ぐ意志はなく、
ただ父の運転手っぽい、ふらふらした感じ・・・。
   ・・・
それから数年後、今から7年程前に
私が家業を継ぎたいと言う事と
父がお世話になった御礼にと、おじゃましました。
   ・・・
登美屋さんの旦那さんは以前よりも
恰幅がよく、にっこりと迎えてくれました。
   ・・・
私が家業を継ぎたいと言う話しをすると
間髪入れず「やめたほうがいい・・・」と。
業界の流れや需要の問題、そして仕入れ先が
少なくなって来ている事などなど、
様々なアドバイスとご意見をいただきました。
   ・・・
父と家業についてあまり話しをした事がなかったので
なんか少しうれしい気持ちになりました。
   ・・・
それから私がお店を営む事になり、
そして登美屋さんの旦那さんも他界されました。
   ・・・
以前、登美屋さんで購入されたはきものの
花緒を交換されたいと言うお客様にご来店いただきました。
   ・・・
この話しの続きはまた今度・・・。

制限がある中でのお洒落。

Seigenaruhakimono

ふらっとご来店いただいた
ご年配のお客様。
   ・・・
会話をさせていただいている中で、
なんとなく現状の持ち物に
ご満足されてないご様子・・・。
   ・・・
はきものも、そのようで、
白の花緒はそのままで、台や爪革を
アレンジされたものに・・・。
   ・・・
台は茶竹表の「千両」という形、
爪革は最近入荷の黒と鼠のストライプ。
   ・・・
ご職業柄、ある程度制限されますが
さりげない部分できちんとお洒落するって
なんか、とてもかっこいい気がします。
   ・・・
個人的には、こういうの好きです。
憧れです・・・。

江戸前っぽい・・・下駄。

2009edomae01_2

なぜか白木の下駄が、
当店今年の流れなのか・・・。
上の写真は紳士用会津桐芳町に
ホースヘア〈馬のしっぽの毛〉の花緒。

2009edomae02_2

こちらは女性用の会津桐右近。
爽やかな水色の段柄が涼しげです。

2009edomae03

同じく女性用の会津桐右近。
花緒は通称「水引」と呼ばれる
アシンメトリーな感じです。

「粋」と言うコトバで簡単には
表現できませんが、
どこか江戸前・・・と表現したくなる・・・
そんな下駄をお選びになる
お客様が多い最近です。